nobuokondo’s diary

近藤伸夫の日記のようなもの

かっこいい言葉には気を付けよう

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 なんとなく腑に落ちる言葉というのがあります。今思いつくのは、「地産地消」。地産地消とは、地域生産・地域消費の略語で、地域で生産された様々な生産物や資源をその地域で消費すること。それは確かにいいことかもしれない。いや、いいことでしょう。でも、いいことばかりなのかということを考えないと・・・

①消費者にとっては、身近な場所から、新鮮で、より安価な農産物を得ることができる

確かに新鮮なものが手に入りやすくはある。でも安いとは限らない。

②生産者にとっては、流通経費の節減により生産者の手取りの増加が図られ、収益性の向上が期待できる。

より多くの収益を確保するためには生産地消費に力をいれてばかりでは無理。

③生産と消費をつなぐものにとっては、市町村や栄養士には、学校給食で地場農畜産物を利用することで、生徒等の食育の推進につながる。スーパーマーケットには、地場農産物コーナーの設置で新鮮で安心な農産物を求める消費者を確保できる。料理店や旅館には、地元食材を活用した特徴のあるメニューを提供することで、地元や観光客を集めることができる。

これって大きなお世話以外のなにものでもないよね、ただ「地産地消」って言葉でコロッと騙されてしまう。「地産地消であるぞー」「ハハー」っていう感じです。

地産地消だけではありません。少し上からものをいうような人がこういう言葉を使いがち。それってほんとにそんなにいいことなのかというのを疑う姿勢が大事です。こういう言葉を多用する人は、自分の力不足をこのような言葉の力を借りて説明しているだけですよ。