nobuokondo’s diary

近藤伸夫の日記のようなもの

年末に思う母のこと

 今日は12月28日。年の瀬です。私は東京で某施設の舞台バックパネルの張替えの立ち合いをしています。例年なら大晦日もここでお正月の装飾やら音響の準備をして元旦に舞台の進行をするのですが、今年のはコロナ禍のためそれはありません。しかし別場所で元旦からお仕事させていただきます。

 年がら年中働くのを苦にしないのは母のおかげだとときおり考えます。母は福井県の田舎で旅館をしていました。小さな旅館ですがそこそこ釣り客らが訪れてくれたおかげで私も育つことができました。そんな家ですから母は朝から夜まで一年中働いておりましたし、私もときに手伝いながら母の背中を見て育ちました。ですから働くうえで休みが多いことを望むことはありません。本当によい教育をしてくれたと思います。

 さて、今年はコロナ禍で独立して以来はじめての危機に見舞われました。イベント業界全体におおきく凹みましたが、私の会社は大手のクライアントが多く、それゆえにコロナにはなおさら敏感でイベントどころではありません。全く仕事がない中、事務所へ行き、一人で企画したり勉強したりの日々を過ごしました。私も来年三月68歳となりますが、もうぼちぼち引退です。今年は引退後の生活の予行練習のように思えます。そんな毎日を過ごすうちに引退後の生活に少し自信がでてきました。

 まず、私の居場所をなんとか確保すること。そしてそこでは一人ででも楽しく過ごせるものを見つけて没頭すること。これができれば老後も独歩していきられそうです。